PROJECTShouse in Toride取手の家

田園風景が広がる地域、農家の家々が立ち並ぶ、ある集落の一角。老朽化に伴い解体した納屋の跡地に、この家を設計しました。この土地で生まれ育った建て主が、住んでいた母屋から世帯分離を経て少人数の家族をつくり、新たな暮らしをスタートします。コンパクトな間取りでありながら縦横に部屋同士が繋がり、伸び伸びと大らかに暮らせる空間を意識しました。シンプルな構造の和小屋組や、外壁サイディングに施した押縁など、古来からある工法を取り入れることで、周囲の風景に馴染むような外観としました。内部は、以前農機具を収納していた納屋を思わせる土間玄関や、本来下地材として隠される間柱や木毛セメント板等を仕上材として見せるラフさ、暮らしながらカスタマイズが可能な余剰空間を大切にしながら計画し、家族とともに成長する家となりました。

施工
2022年
場所
茨城県 取手市
敷地面積
572.54 m2
延床面積
86.53 m2
構造
木造在来
規模
2階建て
施工会社
(株)富野工務店
撮影
g_FACTORY