PROJECTSplateau台地の家

敷地は区内に5つある武蔵野台地から張り出した『白山台地』の頂部に位置し、台地と谷の起伏に富んだ場所にあります。 周辺は旧石器時代から人の営みの形跡があり、その歴史的、地理的背景を踏まえながら、2世帯住宅の建て替えを計画しました。 外壁は縄文~弥生を想起させる様な粗面と滑面素材を積み重ね、ボリュームを分節し、密集地において圧迫感を軽減させる事を意図しています。 屋根型は5つの台地の起伏をモチーフに切妻屋根を反復した様なデザインとしています。 1階プランは私道を引き込んだ様な土間を室中央に設けながら視覚的に分節、その隙間が外部化し室内を拡張させる事を意図しています。 2階は斜線制限をかわす様ずれながら積層させ、異なる5つの屋根形状は室内にも反映され、その下では屋根ごとに小さな可変性ある個室群を設けています(将来的にワンルーム化も可能) 2階がずれた部分は縁側の軒下になり、2階のテラスとなり集いと生活の一助になっています。 周辺の小さな住宅群のスケールがこの家のプランにも呼応
して、小単位が少し離れ、ずれながら連続して、1つの群としてこの家を成立させています。

施工
2020年
場所
東京都 文京区
敷地面積
108.76 m2
延床面積
137.66 m2
構造
RC+木造在来
規模
地下1階+地上2階建て
施工会社
(株)富野工務店
撮影
Hiroshi Ueda